ニッポンの作り手インタビュー:熱い想いで作り上げた極上ヨーグルト

日本には自分たちの想いを商品に込め、熱い想いで商品作りをしている「作り手」がたくさんいます。そんな「作り手」の皆さんにお話を伺う「ニッポンの作り手インタビュー」

今回も3月下旬に行われた「おもてなしセレクション」受賞式にて、「MILK’ORO エイジング ヨーグルト」で金賞を受賞されたオオヤブデイリーファームの大薮さんに、商品誕生についてのお話を伺いました。

初めての生産調整で一念発起。自分たちだけができることを

 

−−おもてなしセレクションの受賞おめでとうございます。
オオヤブデイリーファームさんは酪農家さんですが、なぜこのヨーグルトを作ろうと思われたんですか?

以前に僕が酪農家になって初めての生産調整(*1)を経験しました。
(*1:農作物の需要が供給量を下回り続けた時などに、生産を抑制させる政策。牛乳の場合は搾乳が必要な為、絞った牛乳を出荷できずに産業廃棄物として破棄することになる)

愛情と時間をかけてつくった牛乳を捨てなければならないというのは、自分の存在価値を否定される出来事だったんですよね。
周りにも酪農家を辞めなければいけない人も出てきましたし、先輩方に聞いても、もう酪農をやめて工場でも行こうかなー、と言う方もいました。

何よりも辛かったのは親父が「交通整理の仕事でもするか」と呟いたことでした。その時に、このままでは本当にだめだと思ったんです。
両親にとって「酪農=人生」です。

その時、両親がやってきたことを全て肯定するために、そして自分自信の存在価値を見出したり、居場所を作り上げるために、今自分ができることは何かを必死で考えました。3代目・4代目の子孫たちから牧場預かっている2代目の僕ができるのは、うちの牧場が選ばれる牧場でありつづけることなんじゃないかと思いました。

そこで見えてきたのは、自分たちがこだわって作った牛乳の良さをきちんと伝えられる商品を作ることでした。牛乳の特徴を無駄にすることなく、牛乳の美味しさの違いを表現できるものとしてヨーグルトにいきつきました。


ただのヨーグルトではない、“うちのミルク”だからできるヨーグルト

−−そのような葛藤の中で生まれたヨーグルトだったんですね。このヨーグルトの特長を教えていただけますか?この商品は自家産のジャージー牛乳のみを使用したヨーグルトです。

わが家では、フランスオメガ3プロジェクトに参加しており、BLEU BLANC COEURの技術を使った飼養管理を行うことで、牛乳にアンチエイジング成分と言われるオメガ3脂肪酸が含まれるようになります。
また、牛乳の質の違いを目で見てわかるように表現するために、ノンホモ製法といって、乳脂肪を均質化していない製法で作っております。この製法で作ることで2層の独特なヨーグルトができるんですが(*2)、大手メーカーさんは作りたがらないんですね。

また、加工を始めてから、「付加価値をつけないと売れない」とよく言われるのがとても違和感がありました。そんなに牛乳って価値ないの?って。だから、搾りたてのミルクそのものがすでに違いがあるように生産したいし、ミルクの違いを表現するにはヨーグルトしかないと思っています。

(*2:オオヤブデイリーファームのヨーグルトはレアチーズケーキのようなクリーム層と爽やかな香りと酸味のあるヨーグルト層の2層からなるヨーグルトです。また、甘みのあるできたてから、徐々にクリーミーに熟成する、変化を楽しめるヨーグルトです)

仕事ではなく人生の一部に。経営者として目指す未来

自分もそうだったのですが、酪農って3K(*3)だと思っている人が多いんですよ。
(*3:その労働環境・作業内容が「きつい (Kitsui) 」「汚い (Kitanai) 」「危険 (Kiken) 」であることを意味する。)
でも、スタッフが牧場で働くことを周りからきつそう、大変そうと思われたくないんです。仕事を仕事としてやるというよりも、人生の一部として楽しんでほしい、牧場で働くからこその、いろんな経験をして欲しいと思っています。

その為に、スタッフの環境を良くする努力をしています。例えば工場長にイタリアにジェラート作りを習いにいってもらったり。休暇を自由に取れるようにしたり。この牧場で過ごすことで、自分の人生を手に入れて楽しんで欲しいと思っています。

商品の製造だけでなく、酪農で社会に貢献する。

酪農家はフードチェーン(食物連鎖)の中心にいる。
堆肥から畑を作って、そこで牛たちのエサを作って、その牛たちのミルクで子どもたちを育てていく。酪農家はフードチェーンに対する責任があると感じています。

−−「話すのうまくなくてすみません、僕、ヨーグルトの引き出ししかないんです。」と笑いながら、ヨーグルトと酪農への愛情を熱く饒舌に語っていただきました。
オオヤブデイリーファームさんでは、命の教育として、乳しぼり体験や牛の心音を聞く体験、トウモロコシ畑迷路など動物たちとのふれあいを楽しみながら学べる牧場体験も行っています。熊本を訪れた際には足を運んでみてください。

たくさんの想いの詰まったオオヤブデイリーファームのヨーグルトぜひ一度食べてみてください。

オオヤブデイリーファームオンラインショップはこちらから

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